エビリファイの持続性抗精神病薬 | kyupinの日記 気が向けば更新

エビリファイの持続性抗精神病薬

来年早々(2015年2月か3月頃)に、エビリファイの持続性抗精神病薬が発売されるらしい。剤型は300㎎と400㎎という話。(200㎎と300㎎だったかもしれない。少なくとも倍数の用量ではなかった)

エビリファイの持続性抗精神病薬を、どのような人に投与するのか?と言うのがあまりイメージできない。

一般に、持続性抗精神病薬はアドヒアランスが悪いとか、病状のコントロールが難しい人に使われることが多く、鎮静的な抗精神病薬であることがほとんどである。

従って、エビリファイは注射剤なのでいくらか鎮静的であろうが、どのような患者さんに使われるのだろうか?と思ってしまう。

エビリファイの難点は、最高量使っても幻聴などの幻覚が止まらない人が稀ではないこと。

その点が少しでも改善していれば価値が高いと言える。

ところで、近い将来、バージョンアップしたエビリファイが発売されると言う。これはエビリファイとは全く異なる薬で、パーシャルアゴニストではあるが、もう少し遮断作用が強くなっているらしい。

この薬の特性は、従来のエビリファイの難点をいくらか改善しようと試みた結果だと思う。

あまり従来型の抗精神病薬に近くなると、エビリファイ的なメリットが減じるわけで難しいものだと思った。