平成24年7月24日、デパス0.25mg発売 | kyupinの日記 気が向けば更新

平成24年7月24日、デパス0.25mg発売

平成24年7月24日、デパス0.25mgが発売されている。元々、デパスはかなり歴史の古い薬で錠剤は0.5mgと1mgの2剤型がずっと販売されていた。(他、1%細粒)

今はジェネリックも出ており、売り上げとしては薬価が安いためたいした額にはならないが、処方箋数は相当なものだと思う。

最初、デパスの0.25mgが発売になると聞いた時、パキシル5mgのような位置づけと思っていた。(つまり中止の際の離脱を緩和する目的)ところがそうではないらしい。

デパスは、精神科以外の一般科でも広く使われており、特に筋弛緩作用を期待されて、整形外科などでも処方されているようである。

過去ログで、総合病院全体でハルシオンが2万錠処方されているのに、精神科ではそこまで処方されていなかったという話が出てくる。

デパスも、これと似ている状況だと思う。僕はドグマチールとデパス、SSRIはあまり処方しないタイプの精神科医で、特にデパスは少ない。

全ての入院患者、外来患者合わせてもデパスは10名も処方していない。たぶん数名だと思う。

デパス0.25mg錠は一般科の医師がデパス0.5mgを処方した際、老人だと転倒する危険性が高いため、0.25mgのニーズが高いことに応えたものだという。

こういうところにも、日本社会の高齢化が見てとれる。

眠剤も含め、ベンゾジアゼピンは、決して精神科だけで処方されている薬ではないのである。

(注:厳密にはデパスはベンゾジアゼピンではない)

参考
パキシル5㎎錠発売