パキシル5㎎錠発売 | kyupinの日記 気が向けば更新

パキシル5㎎錠発売

2010年の9月頃、パキシルの5㎎錠が発売されるらしい。現在、10㎎と20㎎錠が発売されているが、

10㎎ 114.8円
20㎎ 201.3円


なので、5㎎錠はたぶん50~60円の間くらいになりそうである。

パキシルは中断時に離脱症状が出やすいことが広く知られるようになり、減量も少量ずつ行なわれることが多いと思う。10㎎ずつ減量するのはやや乱暴な方法なのである。

実際、減量の際に5㎎を1ヶ月くらい続けると、離脱症状が半分以下になるといわれている。今回の5㎎錠の発売は減量の際の便宜を図るもので、やはり異例のことと思われる。日本以外では5㎎錠が発売されている国はないらしい。

結局、今回の5㎎錠の発売は、現場のニーズに応えたものなのである。

なぜ5㎎錠の発売が異例であるかと言うと、パキシルの添付文書には10㎎から開始すると書かれており、5㎎錠は本当は出る場面はないから。

今までは減量の際に5㎎処方すると、薬剤師さんが半分に割っていたのである。適応外の剤型で、しかも治験なしで発売されるのも珍しいのではないかと思われる。

減量以外の際に5㎎錠を処方することが認められるのかどうかは詳しく知らないが、もしその患者さんが5㎎でちょうど良いのであれば、レセプトにそうコメントすれば大丈夫のような気がする。

参考
パキシルの漸減(パキシルその3)