リチウム中毒 | kyupinの日記 気が向けば更新

リチウム中毒

リーマスを大量服薬すると、次第に錯乱、嗜眠、振戦、運動失調、けいれんなどが出現し昏睡に至る。救急病院に搬送された時、血中濃度が2mEq/l以上の高値の場合、透析により血中濃度を下げる処置をされる。ずっと以前、28歳頃だが、透析が有効なことが不思議でならなかった。

リーマスは一般名は「炭酸リチウム」。リチウムは非常に小さい金属(原子量3)なので、これが透析により濾し取られるなら、他のカルシウム、ナトリウム、カリウムなどより大きい金属系電解質がすべてなくなってしまうような気がするからだ。最も小さい金属のリチウムだけ透析で除けるのが謎なのである。電価はともかく、大きさでは選別しにくいように見える。電価と言っても、みな陽イオンですからねぇ・・

ちょうど大きな総合病院で働いていて、患者さんの腎不全やリチウム中毒で何度かお世話になった腎臓内科の医師に質問してみた。基本的に、透析の細かいメカニズムはあまり理解していなかったからだ。

彼は、
「うーん・・不思議ですねぇ・・」

僕も同じく
「不思議ですねぇ・・」

という感じになり、2人で不思議がって結論は出なかったのである。誰か知っている人がいたら教えてくれ。