手話のボランティア | kyupinの日記 気が向けば更新

手話のボランティア

たまに、聾唖の人を治療することがある。聾唖に限らず、全盲、弱視など知覚にハンディキャップがあると精神障害を起こしやすい。これは知覚が制限されるといろいろな日常の出来事に冷静、客観的に対応し辛くなることが関係している。

ある意味、アスペルガーも知覚にハンディキャップがあるので、幻覚、被害妄想などの精神障害を来たしやすいと言える。

うちの病院では、周期的に幻覚、うつ状態が出現して入院する聾唖の患者さんがいる。家族も聾唖者なので、コミュニケーションが取り辛いため、たまに手話のボランティアの人に来ていただいている。これはボランティアなので無料である。聾唖でも、知的発達障害も合併している場合、手話ができないこともある。養護学校を卒業していて、知能が正常域か少し低いくらいのレベルでは、手話のトレーニングを受けていることが多い。

手話ボランティアも交えて診察すると、筆談よりはよく日常の状況がわかる感覚が僕にはある。紙に書いた内容でのやりとりと、実際にライブで会話をするとでは大違いなのである。

手話のボランティアの人に普段はどんな仕事をしているのか聞いたことがあった。

その人は普段は主婦をやっているんだと。同じ主婦でも、うちの嫁さんと大違いだと思った。