レセプトについて | kyupinの日記 気が向けば更新

レセプトについて

4月1日になり、またレセプトチェックの時期になった。毎月初め頃は、レセプトチェックに追われる。僕の場合、適応外の処方もけっこうあるので、処方と病名の整合性を考えなくてはならない。これはずいぶんと大変なことなのである。

こういうことは決して僕だけの苦労ではない。うつ病圏の疾患に非定型や定型薬が処方されるなんて良くあることだから。以前、デパケンRは躁うつ病の適応がなかったので、仕方なく、「症候性てんかん」という病名を追加した。こう書いておかないと減点になる(損失が出る)。

アスペルガー症候群は、現在、治療薬として登録されている薬物がない。だから例えば、セロクエルとデパケンRとデプロメールくらいが処方されている場合、非常に妙なことになる。

主病名;アスペルガー症候群(統合失調症状態、躁うつを伴う)

くらいに書いておくとチェックのドクターに理解され減点なしで切り抜けられる。以前は、これにプラスして「症候性てんかん」も書いておかないといけなかったのである。いったいどんな病態なんだ、といったところ。本当は、アスペルガーなんて、チェックのドクターにはどうでも良いように見えるので、

主病名;統合失調症(躁うつを伴う)

くらいにした方がスッキリするのであるが、これだと僕のプライドが許さん。というか、患者本人にも、そうでない病名がつくのは気の毒と思ったりするのであった。

月初めは、妙な心の葛藤がある時期なのである。