対戦でしばしば起こりうる状況について。

じゃんけん状態でこちらがグーふたつとチョキをひとつ、相手がパーひとつとグーをひとつ持っている場合である。これでは表現したいものと意味あいが変わってしまうので、より具体的な例を示して述べていきたい。

こちら→破った襷発動時点のパルシェン
、ハッサム、襷がない状態のテラキオン
相手→ラティオス、HP満タンのヒードラン

ラティオスについてはハッサムのバレットで落ちる状態、ヒードランはパルシェンの破りロクブラ+バレットを耐えるが、テラキのインファは耐えられない。

更に分かりやすいように言うと、
こちらのパルシェン・ハッサムが相手のラティオスを縛り、テラキオンがヒードランを縛っている状態である。
当然逆には、相手のラティオスがこちらのテラキオンを縛り、ヒードランがハッサムとパルシェンを縛っている状態とする。
つまり、『パルシェンかハッサムを捨てることはこちらの即負けにはならない』状態である。
※あくまで説明のために仮定した状態である点には再度述べておく。

このような場合のいわゆる安定行動は、当然パルシェンorハッサムを動かすことである。相手がラティオスならそのまま勝ちで、ヒードランでも『負けではない』。

しかし、こんなことは相手も当然分かっていることである。相手も同じ想定なら、当然ヒードランを回してくるだろう。大事なことは、相手がヒードランを回した場合、こちらの『負けではない』が、更に言うと『勝ちでもない』のである。こちらが読みきられれば、結局5分の闘いになってしまう。しかし裏切ってテラキオンを回せば、そこで勝てるわけである。

当然これらの思考は相手にもあるわけで、テラキを読まれてラティが来る可能性もある。ここは堂々巡りだが、言いたいことは、思考停止にハッサム・パルシェンを回すことは結論を先伸ばしにしたに過ぎない、ということである。

この『結論を先伸ばしにした』という感覚は対戦のなかでしばしば発生する。『安定』行動だと思っていた行動は実は単に先伸ばしていただけなんてことはよくよくある。しかし、そこで勝負をかけておけば後々綺麗に詰められるなんて『たられば論』もあるわけである。特に、勝負が早ければ早いほど、相手は状況を見誤りやすい。終盤まで択を残すか、序盤に済ませてしまうかも、言うなれば大局的に見た択ゲーなのである。

『安定』というものは、逆に相手の勇気ある『択ゲー』に弱いものだ。勿論、本当の意味での安定行動は存在するが、ここの部分を取り違えて、思考停止にずるずる負けていくのは避けたいものである。
対戦勘を信じるのだって捨てたもんじゃない。

ばいちゃめーん( ´∀`)/