翌日は 事務所のコンサートのため 海外へ出発
空港には 先輩も後輩も入り乱れて
何となく 気持ちが高ぶってる
だんだん この事務所でも後輩の方が増えて
すっかり年取った気分…はぁ…
あのキュヒョンでさえ ヒョン面しちゃってる
あいつも 若干老けたな…
「ソンミニヒョーン! おはようございまーすっ!」
あ、あの子だ… ん? ちょっと痩せた?
「おはよう…ちゃんとご飯食べてきた?」
「はい、食べてきました!」
「ならいいけど、ちょっと痩せた?」
そう言って 彼の頬を触った
ふっくらしたほっぺが 彼のチャームポイントだと思ってたから
スっと頬がこけて 確かにかっこよくはなったけど
僕は 前の方が好きだな…
「ダイエットしてるんです…」
彼は そう言うと 少し恥ずかしそうにした
「どうして…? ほっぺがふっくらしてたのも 可愛かったよ」
「ホントですか? じゃあ止めようかなあ…フフ」
可愛いなあ… そんなに違わないはずなのに…
彼が 童顔だからだろうか?
何だか うんと年下みたいな気がする…
「今度 中国行く時 また一緒でしょ?
中国語 だいぶ上達したんじゃないの?」
僕は どうにも中国語が苦手で… 覚えたいんだけどなあ
「はぁ…でも こっちにしばらくいると
また下手になっちゃうんですよ…難しいです…」
「わかるよ…ホント難しいよねえ…」
「キュヒョニヒョンって 中国語うまいですよねえ
発音がきれいだって うちのメンバーが言ってました」
そうなんだよ…悔しいことに ホントあいつは上手いんだ
「あいつは 耳がいいんだな…多分…」
その時 急に後ろから声がした
「ええ、俺 耳がいいんで…
内緒話も よく聞こえるんですよ…
俺の噂話で 盛り上がらないでくれます…?」
げっ、いたの?
さっきまで お前 チャンミンとかミノと 盛り上がってたじゃん
いつから 傍にいたんだよ?
「あっ、キュヒョニヒョン…おはようございます!
…じゃあ、僕 メンバーのとこ戻ります!」
彼は ぺこりとお辞儀すると 慌てて駆け出した
「…何だよ…俺が来たら慌てちゃって…」
キュヒョンは 明らかに不機嫌そうだった
「あれ 気を利かせてくれたんだと思うけど…
僕たちのためにさ…」
思わず 弁解した
「ホントに気を利かせるつもりなら
ハナっから 話しかけてくんなって言いたいよ」
またヤキモチか… ホント大人げない…
「…こんな近くにいていいの? 撮られてるよ…」
空港では 気を抜くと地が出てしまうから…
見られてるって 意識しとかないと…
「…もう この際おおっぴらにしてやろうかって思うよ
ヒョンは 俺の物だって分からせてやるっ!
こんなに大勢いるのに
何で あいつといるわけ?
もう 今年は正直に生きるから
キュミンイズリアルって 知らしめるっ!」
おいおい、それは止めてくれ!
妄想の域に留めておかないと…
「…キュヒョナ…そんなことしなくてもいいよ
お前しか愛せないから…
いい子にしてたら 今夜 ご褒美あげるから…」
毎度おなじみ大作戦しかないか…
「ホントにっ? 今夜? ヒョン 約束だからねっ!
前みたいに 爆睡しないでよっ!」
はいはい…わかりました…
やっぱ 若いんだなあ…
年上にしといたら良かったのか…?
とにかく 機嫌が直ってよかったよ
機内では 今しかないと爆睡した
キュヒョンは ゲーム… よく飽きないよなあ…
途中 毛布の中に手を突っ込んで
僕の太ももを触ってきたけど
寝たふりをして 上手くやり過ごした
可愛い顔して ホント アッチの方は凄いんだ
喜ぶべきなんだろうか…
いやぁ、やっぱ 程度ってものがあるよなあ…
今夜… ああぁ もう何であんなこと言っちゃったかなあ