自販機の前に立って しばし考える
今のあの人には… ココアかな…?
「ソンミニヒョン…あったかいココアでよかったですか?」
「ありがとう… 何だか 甘いものが欲しいなって思ってたとこだよ
以心伝心だね…」
「ルームメイトですから…」
繋がってる気がして うれしかった…
俺は ただのルームメイトかもしれない
だけどそれは あの人と 一番長い時間を そばで過ごしてるってことだ
あの人の気配を感じ 吐息を聞いて 表情を見つめて …
以心伝心は 偶然じゃない
一息ついて 俺は切り出した
「…ドンへヒョンとは いつから…?」
あの人は ココアを両手で包むようにして 見つめていた
「…いつの間にか…って感じかな…元々はルームメイトだったでしょ?」
そうだった…ずきっと胸が痛む
「でも いつからか気まずくなっていって…理由はわからなくて…
で、新しい宿舎になる時 キュヒョナのルームメイト決まらなかったでしょ
だから この際って思って手を上げたんだ…」
「俺 寝るの遅いし うるさいし 仕方ないですよね…」
「最初は 僕も 失敗したって思ったよ」
「…すみません…」 俺は 小さくなった
「最初だけだよ…今は キュヒョナで良かったと思ってる…」
あの人に 見つめられて 一気に顔が熱くなった
「ドンへ 僕と気まずいって言ったじゃない?
かわい子ぶるのが嫌とか 接点がないって言われて
僕は ドンへが好きだったからショックで…余計気まずくなって…」
「そんな二人が どうして…?」
心底聞きたかった…何があってそんな…
「KRYのコンサートに 二人が参加したじゃない?
あの時 二人で歌う練習したり 日本語の練習なんかもして
一緒に過ごす時間が増えて… 一度 聞いてみたんだ…
僕のこと嫌いなの…って」
「随分 単刀直入ですね…」
「うん…ドンへには 真っ直ぐな言葉の方がいいと思って…
そしたら ドンへも 一度謝りたかったって…
言葉が独り歩きして 弁解もできないまま気まずくなったって…」
KRYか… 俺はあの人と一緒にいられるって 舞い上がって
勝手に 幸せに浸ってたって言うのに その頃 あの二人は…
「その頃から 少しずつ距離が縮まって…最近になって
ドンへが 一緒に食事に行こうって 誘ってくれて
二人で レストランで食事しながら いろんな話をしたんだ
その時に 気まずくなったのは 僕を好きになったからだって…
そう言われた時 不思議と うれしい…って思えて
自分でも驚いた…男同士だよ…って」
告白か… それが出来なかった俺には 嫉妬する資格も無い…
今の関係が壊れたら…って思って 何もできなかった俺
ドンへヒョンは 何もかも失くす覚悟で 告白したんだ…
俺に あと少し勇気があれば…
ルームメイトっていう 居心地のいい関係に満足しきっていた
俺は ドンヘヒョンに負けてる… そう思った