昨夜 ヘンリーの愛を受け止めたベッドで


今 キュヒョンを抱いて寝ている事が いたたまれない気持だった


それでも 安らかな 寝息を立てて眠る彼のことを


守ってあげたい… 切実に そう思った




僕にふさわしい男… 何でそんな事考えたんだろう?


ただ 愛してくれるだけで充分幸せだったのに…


愛が欲しかったんだ


僕にだけ 全力で注いでくれる愛が…



ヘンリーを想った


彼には 何の非もない


なのに 僕は ふらふらと漂う浮き草のように


ヘンリーとキュヒョンの間を どっちつかずに行き来している


このままじゃダメだってことは 分かってる


でも どうすればいいのかが 分からない…



眠るキュヒョンの顔を見つめながら


本当の気持ちを映す 鏡が欲しいと思った


自分の心が 分からない…


ヘンリーへの気持ち


キュヒョンへの想い



キュヒョンの身体を そっと離れ 窓辺に立つ


Mの活動も もう長くは無い…


決めなければ…




「ミニ…」


「…起きた?…気分どう?」


「悪い… 何で 隣にいないの?」


「ごめん… でも さっきより顔色いいよ」


「ミニの愛を 補充したからね 」


「キュヒョナ…僕 まだ…」


「言わなくていい!…今は 俺のわがままを 受け入れて…」


「…… 」


「ミニ… 俺 ヘンリーに勝てると思う?」


「キュヒョナ…」


「審判 結構手厳しいからなぁ…賄賂は効かないだろうし


 情に訴えるしかないかな…?」


「……」


「俺も ヘンリーみたいに 広い心でミニを包めたら… 勝てる?」


「キュヒョナ…困らせないで…急がないで…」



キュヒョンは ベッドから降りて 僕のそばに立つと


急に 強く抱きしめてきた


「ミニ…離したくない…俺のミニ…!」


そう言うと 強引に唇を奪われた


「キュ…ヒョナ…ダメ…ッ!」



キュヒョンの指が Tシャツの裾から滑り込んで 素肌を弄られる


「ダメ…ッ…やめて…」




その時 チャイムが鳴って 互いにドキッと動きが止まった



ドアを開けると ドンへやヒョクの顔が見えた


「キュヒョナが胃潰瘍って聞いて…お見舞いに来たよ」


「ドンへ ありがとう とにかく入って…」


リョウクと シウォンも一緒だった


最後に入ったリョウクが 小声で


「ソンミニヒョン、大丈夫なの?」


「ウン…何とか…」


リョウクは 僕たちのことを 心配してくれてた




「ヒョンたち これからいいとこだったのに…邪魔しないでよ」


「おっ? その感じ 何か久しぶりだなぁ 最近ヤケにクールで


 柄じゃないのにって思ってたんだよ」 ドンへが言った


「悪かったね 柄じゃなくて…」


キュヒョンは ふてくされたようにベッドに戻った



「それにしても お前が ストレス性の胃潰瘍だなんて


 何がストレスなんだか 聞きたいよ!


 たいがい お前がストレスの元凶なのにさ…」 ヒョクが笑った


「あのね 俺は繊細なんです!」


「ソンミニヒョン 大きな赤ちゃんのお世話 よろしくお願いします」


「シウォニヒョン それ 俺のこと? 失礼な!」


「ソンミニヒョンが 胃潰瘍にならないようにね」 


「リョウガ 病人は 俺なんですけど! 」




みんなと 笑いあってるキュヒョンを見ながら


ヘンリーは 今頃 淋しくないかなって ふと思った


彼に 逢いたかった…



ヘンリーといるとキュヒョンを想い


キュヒョンといると ヘンリーを想う…


自分が嫌になる


そういう人間のこと 普通何て言う?


浮気者? 裏切り者?


どっちにしても やっぱり最低だ…