翌朝 目を覚ますと 俺は あの人の枕を抱きしめていた


いるはずの人は そこに無く  隣のベッドもきれいなままだった




ミニ… 帰らなかったのか…?


俺はとっさに携帯を見た  何の連絡もない


…どう言う事?


すぐに あの人に電話した  コールがもどかしい…




「…もしもし…」  聞き覚えのある声…でも あの人じゃない


「…イ ソンミンさんの携帯ですよね…?」


「あ、俺だよキュヒョナ  カンインだ 」


「……」




寝起きの頭に 強烈なパンチを食らったように


俺の脚は 震え 膝から崩れ落ちた…




「…何で ソンミニヒョンの携帯に カンイニヒョンが出るんですか…?」


「あぁ、あんまり鳴ってるから 見てみたら お前の名前だったから


 お前なら 出てもいいかと思ってな 」




そんなこと聞いてるんじゃない…!



「そうじゃなくて… ソンミニヒョン そこにいるんですか?」


「今 席外してる…っていうか シャワー浴びてるから 出てきたら連絡させるよ」




シャワー… 何で? そこ どこ? 何やってんだ ミニ…




「…いや、いいです… 俺 これから忙しいんで」


「おぅ、そうか… じゃあそう言っとくよ 」


「いや、俺から電話あったこと言わないでください 


 帰ってないから 心配しただけなんで…


 めんどくさいんで あの人、 気ぃ使うから…」


「そうだな わかったよ…  それにしても ほんと女だな あいつ」


「… どういう意味ですか?」


「シャワーが 長いってことだよ」


「…あぁ… そういう事…」




俺は 動揺を隠せなかった… ミニ どうしてなんだ…


電話を切っても しばらくは身動きできなかった…


何故 あの二人が一緒なんだ? 




ウニョギヒョンには 舞台関係者との食事会って言ってた


俺には ただ 遅くなるとだけ… 嘘は 苦手だものな


カンイニヒョンと 逢うだなんて 言えるわけないだろうし


こっちだって ああそうですかとは 口が裂けても言えない…


朝から 何でシャワー浴びてるんだ? 昨夜 何があった?



「ホント 女だな あいつ」



カンイニヒョンが言った言葉が 脳裏にこびりついて離れない


あの人の肌の柔らかさ 濡れた唇 潤んだ瞳 甘い声…


俺は どうにかなりそうだった…




今日の午前中は 久しぶりのオフ 


俺は あの人を誘って 路地裏で見つけたおしゃれなカフェで


遅めの朝食でも…って思ってた


そんな 恋人同士のようなデートがしたかった


でも あの人は カンイニヒョンとの一夜を…


滑稽でバカな男だ 俺は… 自分が情けなくなった…




俺の恐れていたことが 現実になったんだろうか


カンイニヒョンが あの人の気持ちに 応えてくれたのか?


それが あの人の 一番の願いだっただろうから…



全身の力が抜けて行くようで 俺は ベッドに倒れこんだ…