その夜 あの人の帰りを待っていた俺の元に メールが届いた



『今晩 だいぶ遅くなると思うから 先に寝ててね ごめんね』


俺は がっかりして  『何で? だいぶって どれくらい?』


と 送り返したが それっきり 何の返信もなかった




俺は 不機嫌極まりなかった


仕事なのか? 舞台は とっくに終わってるだろ?


なのに 何で遅くなるんだよ… イライラする



俺だって 友達と会って遅くなることもある


って言うか 俺の方が 断然多いんだけど…


そんなことはすっかり棚に上げてしまっている…


あの人のことだから 何か 大事な用があるんだ きっとそうだ


そう思うことにした




面白くないが こうなったら ゲームでもするか…と思っていると


コンコンっと ドアをたたく音がした


「キュヒョナ、入るぞ 」   ウニョギヒョンの声だ


「どうぞ… 」  そういいながっら 何故ヒョンが?と 戸惑っていた



「今夜は ソンミニヒョン 舞台関係者の人たちと食事会だろ?」



「…あぁ そうですね…」 と答えながら 何故 俺が知らないのに


この人が知ってるのかと ムカついていた




「前から お前と話したいと思ってたけど なかなか チャンスが無くて…」


「……」


「ここ座っていいか?」 そう言って あの人のベッドに腰掛けた


昨夜 俺たちが 愛し合った場所…  複雑な 思いがした




「お前 ソンミニヒョンを愛してるって 言ったよな? 本気なのか?」


「ええ、本気ですよ もう何年も あの人だけを愛してます」


「…そうか… なら 俺と同じだ 俺は お前より前から ヒョンを愛してる…


 俺たちには 歴史があるんだ…」 



「その気持ち あの人に伝えたんですか?」


「…そんな事しても ソンミニヒョンを 困らせるだけだ


 そばにいて見守るだけしかできないよ…


 でも ヒョンは 俺といる時が一番自然に笑えるって言ってくれてる


 それだけで充分だ…だから 俺は全力であの人を笑顔にする…


 そう決めてるんだ 」



そう言って ウニョギヒョンは はにかんだように笑った




「抱きたいとか 思わないんですか?」


「バっ…バカか お前? 何言ってんだ!」


「キスも?」


「…お前は どうなんだよ? そんな目で ヒョンを見てるのか?」


「そんな目ですけど… 他にどんな目があるんですか? 愛してるのに…」


「…お前って ホント…」


「自分に嘘はつけません  正直 あの人のすべてを 俺のものにしたいですよ


 誰にも渡したくないし 渡すつもりありません 」


「ソンミニヒョンは 物じゃないんだよ! 渡すとか 渡さないとか…


 あの人の気持ちも考えないで…」



「あの人の気持ちを 確かめようともしないで 考えてるって言えるんですか?」


「俺は ただ あの人を困らせたり 悩ませたりしたくないんだ


 あの人の辛そうな顔は 見てられないんだ 俺の気持ち伝えるより


 大事なことがある  それが 俺の言う 考えるってことだよ」


「……」




「お前 ヒョンに 気持ち伝えたのか?」


「それは 秘密です」


「何だよ それ! 散々人をコケにしといて…」


「俺流の あの人の気持ちを 考えるって事です」


「意味わかんねー!」


「とにかく ヒョンが俺に何を言いたいのか 知らないけど

 

 ヒョンがあの人を好きだとか、あの人が 他の誰かを好きだとか


 そんなことは 関係ないですから…


 俺は あの人が好きで たまらなく好きで 今すぐ抱きしめたい


 それだけです  何か 言いたいことあります?」



「もういいよ、ただ これだけは約束してほしい


 ヒョンを 悩ませたり 泣かせたり 絶対するな 


 もしそんなことしたら 俺がゆるさないから そう思っとけ」


そう言って ヒョンは部屋を出て行った…