宿舎へ戻った俺は 夜が来るのを待ち焦がれた
落ち着かない…
疲れて帰ってくるだろうあの人
でも 「待ってて」 と言った その声が 耳の奥でリフレインする
何かを 期待してしまう自分が 酷くいやらしく思えて
思わず 鏡を見る
俺は あの人にふさわしい男だろうか?
猫背が気になって 胸を張ってみる
あの人は ホントはカンイニヒョンみたいな 逞しい身体が
好きなのかな… 厚い胸板の方が 好みなのかも…
急に 自分に自信がなくなってくる…
あの人が もっと鍛えろって言うなら 俺トレーニングしたっていい
でも きっとあの人は
「キュヒョナは そのままがいいよ」 って言うんだろうな
そういう人だ…
本心が知りたい… あの人の 本当の気持ちが…
俺は 不安な心を紛らわしたくって ワインを用意した
一緒に 飲んでくれるかな?
ちょっと甘めで 華やかな香り… いつもは もう少し深め
でも 今夜は こんな感じで…
あの人を想って いろいろ 考えるのが楽しい
少しずつ 時間が流れ 夜は深まっていった…
カチャッっと 音がして 部屋のドアが開く…
ハッと 身を起こすと あの人が 柔らかな笑顔で立っていた
「お帰り… ミニ…」
「ただいま… ごめんね、遅くなっちゃって」
待ちきれなくて ひとくち…のつもりが 結構飲んでしまってて
いつの間にか 眠ってしまっていた
俺は 立ち上がると あの人に手を伸ばし 引き寄せた
あの人は 俺の腕の中に 身体を預けてきた
「疲れた?」
「うん… ちょっとね…」
抱きしめたまま その髪にキスをした
「ワイン冷えてるよ」
「もう 飲んじゃったんでしょ?」
「ミニと飲む分は ちゃんとあるよ」
「フフ… じゃぁ 飲む…」
甘えた瞳で 俺を見上げる… こんな姿 俺にだけだよね?
胸の高鳴りが 抑えきれなくて
あの人に 聞こえてるんじゃないかと ひどく恥かしかった…