俺は その問いの持つ意味を 測りかねていた
「…まぁ、別に…人それぞれ いろんな趣味があっていいんじゃないですか?」
「そう…? 結構ものわかりがいいんだね」
「ヒョンは そういうのダメでしたっけ?」
さりげなく聞くふりをして 心の中では 息を詰めた…
「うーん… 前は そういうの絶対ムリって思ってた。 気持ち悪いって…」
「…今は?」
頼む OKと言って…
「好きになっちゃったら 仕方ないのかなって…」
そうなんだよ 仕方ないんだ… 好きになってしまったんだから…
「…やっとお湯溜まったね」
あの人は そう言うと 蛇口を閉めた
急に静かになった浴室に 俺の早くなった鼓動が 響いているように感じた…
息苦しい…
「…ヒョン…」
「ん?」
「…俺の好きな人… 男です…」
言ってしまった… 苦しさに 耐えられなかった
言ってしまってから 急に不安と後悔が押し寄せてきた
どう思っただろう? あの人の表情が見えないことが 不安を増幅させた
「…そうなんだ…キュヒョナ でも 僕もだよ…」
「…!?」
俺は頭がおかしくなったのか? 今 何て言った?
「…って言うか 実は メンバーなんだ…」
「えっ!?」
俺たちの中の誰かを 好きだって言ってるの?
あの人が 俺たちの中の誰かを…
俺じゃない誰か… それとも…
「…俺… ですか?」 バカか? でも それしか頭になかった
「アハハ、そうだよ キュヒョナだよ サランへ❤」
わかりやすく 振られた…
でも じゃあ誰だっていうの? 俺じゃなくて 誰なの?
「ウニョギヒョン?」
一緒にいて 一番リラックスして見えて いつも嫉妬する相手
「ヒョクのことは ホントに大好きだよ でもそれは大切な友達ってこと
苦しい時を一緒に過ごしてきた 大事な友達」
「じゃあ ドンへヒョン?」 最近 よく接近してる
「ドンへだったら こんな気持ちも受け入れてくれたかもね…」
イライラする 誰なんだ? 俺じゃなくて 誰だって言うんだよ!?
「いったい誰? ヒョン、誰だっていうの? 言ってよ!」
思わず あの人の手首を掴んだ
「…怖いよ キュヒョナ 言わないっていったじゃん!」
…ダメだ… もうこれ以上は 冷静で居られそうにない…