冷たいシャワーで 頭を冷やしていると トントンと ノックの音がした



「キュヒョナ…入るよ」


「…えっ!?…あっ、ど どうぞ」



そう言うと カチャっと音がして あの人の気配がした



「今日は 早く寝たいから 僕も一緒にシャワー浴びるよ  時間短縮ね」


「あっ、はい…」



パチンと音がして 明かりが消える


俺たちは 時々こうやって二人で入る


いつからか 明かりを消して入るのが 習慣になった



窓から漏れる月の光が 仄かに 浴室を照らす


暗闇に慣れた目に 少しずつ  あの人のシルエットが感じ取れるようになる



すぐそこに 裸のあの人がいる


さっきのキスの感触がよみがえり 頭に血が上る




「ねえ キュヒョナ…」


「…何ですか?」


「バスタブに お湯はってくれる? ちょっとあったまりたい」


「ああ いいですよ」



蛇口からほとばしる お湯の音が 俺の欲情を奏でるかのようだ



「キュヒョナ お湯が溜まるまで付き合ってくれる?」


「…付き合うって?」


「話し相手になってって事だよ」


「…ああ、いいですよ」


「よかった! ねえ 半身浴しながらにしよっ!」



あの人が そばにくるのがわかる


おぼろげにしか見えないのが 余計に 想像力をかきたてる


もう 限界だ…肌に触れたい… もうやめてくれ


俺の身体は 言葉とは裏腹に 期待ではち切れそうだった