人生初の心臓手術(82,4④) | 昭和に生まれた心臓病の子の母の日記

昭和に生まれた心臓病の子の母の日記

44年前に先天性心疾患(肺動脈閉鎖を伴うファロー四徴症)を持って生まれた子(きゅう)を育てたきゅうの母が記した闘病育児日記を公開。
どこかの、誰かのためになるなれば幸いです。

※これは1980年に先天性心疾患で生まれた女の子の母親が当時付けていた日記です。
時を経て、どこかの誰かの支えになると幸いです。

 

 

 

4月6日

AM9:00 手術開始 3時間の予定が12時になっても連絡がこなくて、

血がいるとの事で血が1500㏄取る(前に500㏄取る)

※当時は輸血した場合、血液型に関わらず病院に返さなければなりませんでした。

まってもまっても連絡がこなくて、次に私の血を200㏄。

やっと終わったのが16時40分。

何と7時間40分もかかったのだ。

思ったよりも肺動脈が細くて時間がかかってしまったたとか。

あまり細いので(きゅうの体の大きさで10㎜。きゅうは1~2㎜)

術後あまり(肺動脈の)成長を期待できそうにないとか。

でも、一応手術は成功。

経過しだいでは、もう一度短絡手術をする必要があるかも知れない。

ただ最近チアノーゼがいく分か良くなっているのは、

本来肺に行かない血管が肺につながりそれが発達して肺動脈の役割をはたしてくれているので、

その血管のこれからの発達と今回つないだ肺動脈の発達を見るしかない。

 

やはり重症であるという事をまざまざと見せつけられたような気持ちでグッタリ疲れた。

このままだと根治手術も大部むずかしいとか。

 

 

 

 

3時間の予定だったということは、昼には終わる予定だったのね。

それが夕方に終わり、そこから医師から説明を受けたのなら、帰宅は何時だったんだろう。

その時間まで、じっとしているのが苦手な父もずっと一緒に病院にいたのだろうか?

遅い遅いとイライラしていたのではないだろうか。