昨日、TVで川島なお美さんの告別式の様子をぼ~っと観ながら、なぜか以前小児科に勤務していた頃のコトを思い出しました。
意識レベルⅢ‐300
救急搬送されてきた小児
病名は脳腫瘍
個人情報的に詳しくは言えませんが
その子は小学校の1年生くらいだったと記憶しています。
それもひとりっ子で、なかなか子宝に恵まれずやっと出来たお子さんだったとのこと。
お母さんはもちろん、お父さんも毎日泊まり込み、意識のない息子に話しかけます。
『お父さん、ゴルフばっかり行ってごめん…もうゴルフは行かないからさ、一緒にキャッチボールもするから起きてくれよ~』
もう、相当前の話のはずなのに
お父さんが泣きながら子供の身体をさすり、話しかけているこの台詞とこの光景が忘れられません。
きっと
『お父さん、キャッチボールしよう~
』
』と言う息子に
『お父さん、今日はゴルフ
だからまたな』
だからまたな』と言う会話があったのでしょう。
その患児の病室には、おもちゃやお花、写真などたくさん飾られていて、ご両親の愛がいっぱい詰まっている病室でしたが、話しかける姿や言葉1つ1つ聞くだけで泣きそうで訪室するのが辛い病室でもありました。
結局、その子は亡くなってしまいましたが、小児の死は本当に辛いです。
こういう仕事をしていると人の死に関わることが一般の人に比較すると当然多くあります。
家族に見守られて死んでいく人。
天涯孤独で、そうでない人。
小児。
成人。
高齢者。
いろいろな場面を経験して来ましたが、結論として、この世の中に死んでもいい人なんていないっていうこと。
うん、でもやっぱり、個人的には小児の死は辛すぎる…
人が生きている。って普通のことで、今のその人の存在自体が当然だと思っていても、こうして永遠の別れが突然来たりすることもある。
大事にしなきゃいけないんですよ。
今生きているその愛する人を。
後悔しないためにもね。
鎧塚さんの作るケーキは美味しそうで、いつか恵比寿のショップに行ってみようと思ってました。
TV観ていて鎧塚さんの気さくな人柄に密かにファンだったんで、今回愛する妻を亡くされ、大丈夫かなあと心配しています…