父の思い出 | バセドウ病ナースのつぶやき(´º∀º`

バセドウ病ナースのつぶやき(´º∀º`

絢香ちゃん、増田恵子さんなどなど
女性に多い病気の甲状腺疾患
症状が落ち着くまでいろいろな経過辿って
辛い症状もある(´º∀º`)
でも負けずに頑張ろう!!
バセドウナースでも頑張ってお仕事してます(○´3`)ノ

父の顔はもう仏壇の写真を見ないと思い出せない。

私が幼稚園の年中の頃に亡くなったから。

子供だから勿論叱られたこともあるんだろうけど、なんとなく優しいイメージしか残っていない。

父のいろんなエピソードも父の兄弟や母から聞くものが全て。

父の悪いところも話では聞くけど、死後だいぶ経つと、その事実は自分の中で咀嚼され、勝手に解釈されることによってかなり美化されている部分が多い。

でも、母から聞く話は大抵愚痴

未だに愚痴

「もうね!!あの人は知らない人でも仲良くなるとすぐ家に連れてきて、ご馳走しろだのなんだの…お金がない時期に本当に大変だったんだよ。はじめは会社の人なのかと思って『いつもお世話になってます』 って挨拶したら、さっき居酒屋で意気投合した人だとか言うのよ~

とか

お気楽な人で、周りからはかなり好かれていたけど、仕事も転々とし、お金がないのに人に奢りたがる。


なんだそりゃ


子供にとって優しい父でも
母にとっては、かなり迷惑な旦那さんだったに違いない

自分の夫なら、なかりキレる(╬ ω )かも

でも、家庭を顧みないで遊んでいた訳でもなく、それは、母の育児日記の内容や私達兄弟と父との写真の多さにも表れている。

まあ、簡単に言うと、憎めない人だったんだね。




闘病の時期は小さい私もなにか感じるものがあったんだとおもう。

1つ意外と鮮明に覚えていることがある。

当時の多分…夜 
私が起きると小さな蟻の様な大群が列をなして一方向に向かっていた。


なんだろう?と思い、四つん這いでその列を追って行った。その列は襖の隙間を超え、隣の父が寝ている部屋に続いていた。



大量のの終着点は、父の寝ている布団のお腹の部分に渦を巻くように凝集していた。

子供ながらに『やばい!!』と凄くびっくりしてを殺そうと布団の上をバシバシと叩いた。

父がその時何を言ったかなんて覚えてない…母は飛んできて「何やってんの!!」と言ったような気がする。


でも、私は必死で
『お父さんのお腹が食べられちゃうよ~』と布団を必死でパンパン叩いた。

その叩いている感覚だけ何故か今でも覚えている。




父は胃がんだった




子供だから、勿論『胃がん』 だなんて教えられてない。
どんな病気かも教えられてはいなかったんだろうけど子供心に感じるものはあったんだと思う。


がんって本当に簡単に人の命を奪っちゃうんだなあ…


いい人も悪い人も関係なく


もう何十年も経つのに、どんなガンでも治りますチョキ的な万能薬なんて未だに開発されてないし。


研究者や製薬会社さん諸々頑張ってくださいよ~



こんな事、ずっと忘れてたのに
思い出したのはお盆だからかな~