名人が全棋譜を覚えているわけは?(第96号)
これってけっこうなぞではありませんか?
私は囲碁は分かりませんが、将棋は子供のころに少し覚えて遊んでいました。
だから、一度日曜日のNHKの教育番組の将棋トーナメントの番組で、
勝敗が決した後、感想戦というのをやるのですが、
この時に時間がないと、どこどこの局面からお願いしますと
司会の方が言うと、ものの数秒で棋士の方がその局面に駒を並べてしまうのです。
そして、この後どうだったこうだったとなるのですが、
この瞬間のスピードにいつも驚いています。
私のように、ちょっとだけやったことのある人はみんな驚くと思います。
このとき、頭の中で使われているのが方法記憶といわれるものです。
ある局面で自分が何を考えてどう打ったかという経験記憶と、
対局中に現出する可能性がある盤面のパターン法という
方法記憶の両方を同時に使っているそうです。
無意識のうちに棋譜を分類して、その法則性をつかみとり、
今までの経験で蓄えてきたパターン法による方法記憶を使っているのです。
この天才的な能力は方法記憶が根底になっています。
だから、方法記憶は魔法の記憶と呼ばれるのですね。
---------------------------------------------
編集後記
公文式の教室が全国にたくさんあります。
私自身はこの業界に入ってからの年数が浅いので、
公文式の盛衰や市内での様子や実態などを、
あまり知らないことが多いです。
先日、公文式教室で松江に優秀な教室があると子供達が言っていたので、
調べていたら、「あぶない公文式早期教育」
という本を保坂展人という方が書いているのを見つけました。
別の本でも見かけた公文に対する批判、はたしてどうなのか?
今後、しっかりと研究していきます。