今日は「最初に大局を理解することが大切」です。(第89号)
細かいものごとの違いを知るためには、
まず一度、大きくものごとをとらえて理解することが大切です。
サルの実験では、テレビの実験で赤色と青色を区別していませんでしたが、
これを識別させることが出来ます。
その方法は赤色のときだけジュースを与えるようにするのです。
最初は青色の点灯でもボタンを押していたサルが、
失敗を繰り返すうちに、
青色の点灯は無視し赤色にだけ反応するようになります。
こうなれば赤と青だけでなく、
赤と緑、赤と黄など区別できるようになります。
訓練をすれば赤と橙の似た色の区別もできるようになります。
しかし、いきなり赤と橙の色の違いを識別することはできません。
最初は明らかな違いを学習することで
少しずつステップアップしていくのです。
もともと記憶は大ざっぱで曖昧ですから、
似ているものを区別できないのが普通です。
最初は大局を理解し、
細かいことはあとで少しずつ覚えていった方がいいのです。
断片的な知識はすぐに記憶から排除されます。
全体から切り離された断片的な知識は、
脳の記憶からすぐに排除されてしまいます。
歴史や法律などの暗記科目では、
特に大局的な流れをしっかりと把握し、
それから各分野の流れを少しずつ理解していくべきなのです。
このやり方の方が速く覚えることが出来ますし、
記憶の定着もいいです。
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編集後記
予備校や学習塾では冬期講習の最中のところが多いでしょう。
冬期講習は短い期間ですが、ここでの集中力の差は、
新学期が始まってからのスタートで大きな差が生じます。
今年は、クリスマスが三連休と重なりゆっくりと過ごし、
そのままの勢いでお正月を迎えてしまうと、
大休止となってしまいます。
けじめをつけて、集中して取り組んでいきましょう。