今日は茂木健一郎「鶴の恩返し勉強法」を紹介します。(第59号)
鶴の恩返し勉強法とは、一心不乱に没頭して勉強しようというやり方です。
人の目を気にせずになりふり構わず勉強します。
・明日の朝までに反物を仕上げないとというふうに猛スピードで勉強する。
・売り物になるようにたくさん仕上げないとというふうに、大量に勉強する。
・恩返しのためにというふうに、夢中になって勉強する。
強制されているのではなく、
「ただ自分がそうしたいからする」という形にこだわっている点が重要です。
猛スピードで勉強する、タイマーを使ってより早く勉強するといった、
一見すると目的達成型のように見える、好奇心型の勉強法もあるのです。
茂木さんの「脳を活かす勉強法」によると、
脳を喜ばせるには、
①「ドーパミン」による「強化学習」によって、脳を強化する
②「タイムプレッシャー」によって、脳の持続力を鍛える
③「集中力」を徹底的に身につける
といった仕組みが必要とのこと。
強化学習の流れ
(1)ある行動をとる→
(2)試行錯誤の末うまくいく(上達する)→
(3)ほめられる、達成感を得るなど報酬を受け取る→
(4)ドーパミンが放出され快感を得る→ある行動と快感が結びつく→
(5)再び同じ行動を取りたくなる→
(1)にもどりグルグルこのサイクルが繰り返し回っていく
「自分にとっての「うれしいこと」を見つけるのが人生の課題だともいえます。
「うれしいこと」が「やるべきこと」と一致したら、もっとうれしい。
きっと、人間は劇的に成長できます。
瞬間集中法
思い立ったらぱっと勉強に入る。そして始めたら瞬間的に集中する。
読書のススメ」:茂木流・勉強の極意
・まずはたくさんの量にふれることが読書には必要
・読書の質は読み方ではなく「集中」するモードで決まる
・ネット上には、ありとあらゆる知識、情報がある
・時代の変化にいち早く気づき、自分なりに勉強している人が輝ける
・自分にとって本当に必要な情報を見極めることが大切
「弱点」の克服
Step1 「自分はこれが苦手だ」と認める (弱点と対峙するときには苦痛を伴うが逃げてはいけない)
Step2 なぜ苦手なのかを分析する (自分自身を徹底的にモニタリング)
Step3 弱点を他の能力で補うという考えを捨てる(うまくいかなかったらStep2に戻る)
Step4 苦手なものを克服するとそれが大きな快感になる
↓
強化学習によって長所になることもある
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編集後記
すっかり有名人の茂木健一郎さんですが、かなりユニークな方ですね。
テレビで見ていても、なるほどなと思えることもあれば、
一体何を言っているんだろうと思うこともあります。
しかし、この勉強法の内在的な動機付けによって、
やる気や快感を楽しめれば、しっかり勉強できます。