『あなたのことほぎ~牡牛座にのせて』 | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。

目を閉じて
自分の外側の空気を思い切り吸い込む
身体の中と心の外がつながったような
不思議な気持ち

目を開けて
自分の内側の外気を思い切り吐き出す
ほんとの気持ちと押し込められた思いが
放たれていく感覚

頭の先から足の端まで
駆けめぐっている生命
人工物に囲まれた世界で
それは確かに呼吸を奏で
始まりも終わりも自然に還ることを
脈打つ鼓動とともに教えてくれる

何度も、何度でも味わい続ける
寄せては返す喜怒哀楽の波と
幾度も、幾度でも噛みしめる
偶然と空前の産物

一つとして同じ表情なんてないのかもしれないし
もしかしたら全てが同じ思いなのかもしれない
正解も不正解も一つではなくて
咀嚼して消化して昇華していく自分の五感は
表現したい何かと、味わいたい何かの、互換性を強めていく

目を閉じて
目を開けて
頭の先から足の端まで
何度も、何度でも
幾度も、幾度でも