必要だったかどうかなんて
もう知るよしもなくて
きっとこれからも知ることもなくて
共に過ごした時間の
その楽しかったり嬉しかったりしたことだけを
いつまでも抱きしめていたいと思うのに
想えばおもうほど
悲しかったことや悔しかったことがあふれてきて
いっそう強く深くなる
そのうち訪れる虚無感
悲しいの先の奥底は
きっと楽しいの裏側につながっていて
泣いているのに笑ってたりする
嬉しいの端の憶測は
きっと悔しいの見つめる先につながっていて
笑っているのに泣いてたりする
好きを折ってゆく指と
空きを追ってゆく夢と
透きとおってゆくユキと
やがて訪れるあたたかさ
切なさを感じる刹那
憂いをおびるこもれび
うつろいゆく音
いつかを夢みた
数えきれない新しい昨日
いつか夢みた
数えきれない新しい今日