いつか | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。

必要だったかどうかなんて
もう知るよしもなくて
きっとこれからも知ることもなくて

共に過ごした時間の
その楽しかったり嬉しかったりしたことだけを
いつまでも抱きしめていたいと思うのに

想えばおもうほど
悲しかったことや悔しかったことがあふれてきて
いっそう強く深くなる

そのうち訪れる虚無感

悲しいの先の奥底は
きっと楽しいの裏側につながっていて
泣いているのに笑ってたりする

嬉しいの端の憶測は
きっと悔しいの見つめる先につながっていて
笑っているのに泣いてたりする

好きを折ってゆく指と
空きを追ってゆく夢と
透きとおってゆくユキと

やがて訪れるあたたかさ
切なさを感じる刹那
憂いをおびるこもれび
うつろいゆく音


いつかを夢みた
数えきれない新しい昨日

いつか夢みた
数えきれない新しい今日