無題 | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


大切な人たちが笑いあう

周りの幸せが

自分にとってのこの上ない幸せだと

信じられている幸せ

まるでテレビを見ているように

空間は遠くて

無音になったり騒音になったりする

目の前の叫び声や泣き声を

消せたらいいなと思ったあの頃から

空間も時間も
時々テレビになる

だのにリモコンは無くて

チャンネルは変えられない

嬉しさを感じられる悲しさに
笑いが止まらなくなり

悲しさを感じられる嬉しさに
涙が止まらなくなる

もう忘れてしまったよ

まっすぐな何か

分かっているのは

リモコンでは変えることも買うこともできないってことだけ