ふれゆく | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


ずれて

軋んで

すれて

滲んで



眺める偉業さへの尊敬が

いつしか可笑しさに変わり

眺める異様さへの憐れみが

知らずに可笑しさに変わり

気のふれた光景の紙一重

神から人へ

笑う

笑う

悲しいほどに

怖いほどに

涙は笑みに姿を変える

気がふれる

溢れてゆく素直さへと

振れてゆく

我慢も抑えていた気持ちも

解放されてゆく

人は笑う

自分だけは、それに触れまいと

怖れる、嘲る、避けてゆく

嬉し楽しの笑みを保ちたいから