まえがき | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


最近


前が木

というか

全体が見渡せない何かに阻まれているというか


一つが全てに繋がって

高い空と深い海の真ん中で

小さなガラスの箱の中から

乱反射する光と雑踏の音に

動くことのできない身体と

動いて良いのか分からない気持ちが

縮こまっていた


そんな感じだった


今日、

あ、もう昨日


ガラスの箱が

実は氷で

宿題が解けるような

ゆきどけ



ゆっくり




まだ日陰は

とけてない

だけど

音も光も

海も空も


透き通る日を


ゆっくりと

伸びをしながら

待つよ