あの空に | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


くもり空

たくさんの雲が集まって

灰色の重たい塊が

今にも落ちてきそう

その灰色のすき間から


薄い光が射す

静かに

しっかりと


塊は白く照らし出され

とたんに重力をなくす


たくさんの雲

たくさんの涙


集まって固まって重くなって


そして射す光は

重い分だけ軽くなる

集まった分だけ輝く