はけ | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


触れていても

触れていなくても

振れていても

振れていなくても

吐き出した空から

降る殻に

辛さを詰め込み

捌けていく


辛さ振りわけ空振りな


穿き違えられた励ましは

激しさを増して辛くなる


なにを振りかぶることもなく

どこに降り注ぐこともなく

ただ何かを振り乱す

古い身体に固まった

捌けられなかった励ましは

刷毛に言葉を増しかぶせ

優しさのことば降り注ぐ

殻を掃き出した空に
いつしか捌け口描き出す