壊れそうなものばかり集めてしまうのは | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


あの子に嫌われているんじゃないか

同年代は活躍しているのに自分はだめだ

太ってるから、可愛い服を着たら何か言われる

自分の気持ちを言わない方が、人とうまくやっていける


色々

いろいろ

危うい感情を集めてしまうのは

ほんとうは何よりも壊れそうな自分を保つため

壊れなさそうなものに囲まれたら、壊れそうなものが目立ってしまうから


元に戻らないものもある

けれど、
溝を埋めたり
欠片を足したり
色を塗ったり
綻びを縫ったり


そうやって
支えるものが増えると

割れなにくくなったり
欠けにくくなったり
薄れにくくなったり
ほつれにくくなったり

壊れる前よりも
壊れにくく


疑ったり憎んだり嘆いたり

もう しんどいから

たくさんだ


捻ったり曲げたり裏返したりするのは、まっすぐや表のままよりも手がかかるのに

人は、手をかけてしまう

いいことも わるいことも

お互いに