「助けて」の向こう側 | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


助けて

って言うこと

どうしてだろう

苦手

なんだか自分は発してはいけない言葉な気がして


誰かが ふざけて言ってきた時

どう答えていいのかわからなくて

とまどう


守る

とは違うし

救う

よりも軽い

けれど切実


その軽くて重い響きの向こう側に

ほんとの気持ち


助けて

寂しい

怖い


こんなことを言うのは、自分には合ってないような気がして

言わなかったら

冗談っぽくしてれば

強くいられるような気がしてた



だけど、

きっと言いたかった


そして今日も

眠るのがこわい

目が覚めない気がして

いつまでも

弱さから抜け出せない気がして