今があるだけ | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


「そんなこと気にしていたら生きていけないよ。」


って、面白いこと言うよね。


じゃあ私、生きてないってことですか。


明日が来るかなんてわからないのに、


夢や希望を語るのは無意味ですか。



「過去を振り返るのはやめなさい。」


って、難しいこと言うよね。


じゃあ私、今しか居ないってことですよね。


確実に存在した日を覚えていたいのに、


不安定な現在を真剣に考えるべきですか。



「大丈夫、これからだよ。」


って、不思議なこと言うよね。


じゃあ私、今まで大丈夫ではなかったんですね。


今までも、けっこう大丈夫なつもりだったけれど、


やはりだめでしたか。



過去も現在も未来も、安定感はつかめず、


ただ不安定な今があるだけ。