祖国の塀は、長く使用できるものを使う。
木の板は、ペンキやニスを塗って腐食を防いだとしたら、修理なしで5年はもつ。
その後は修理が必要。
そうなると、塀のために木の板やニスなどを買うために働く必要が出てくる。
子どもたちや孫たちには、もっと手間をかけさせてしまう。
彼らの眼差しを腐りゆく建物で腐りゆく建物で曇らせないように作る方が良い。
塀には、木を植える。
互いに幹を1.5~2メートルづつくらい離して。
木と木の間の隙間には、灌木を植える。
どんなに美しい塀が出来るか想像してみて。
みんなの塀が少しづつ違っているの。
そして、眼差しが各家の塀に見とれるの。
そして子孫は、美しい塀を創った人として何世紀にもわたってあなたのことを思い出す。
この塀は、修理のために彼らの時間を奪うこともない。
逆に恩恵をもたらす。
ただの囲いだけではない機能を果たすことができる。
ある人は塀を一列の白樺で造る。
もう一人の人は樫の木で。
また他の誰かは創造の高まりで色とりどりの、おとぎ話のような塀を創る。
一本ずつよく考えなければならない。
その土地にどんな植物が育つのか、各々がよく観察しなければ。
上の方では何がどう育ち、どんな花を春に咲かせ、どんな香りを放ち、そしてどんな鳥たちを惹きつけるのかを。
あなたの塀は歌を歌い、かぐわしい匂いを放つ。
そして毎日ほんの少しづつ色合いを変えながらその絵を変え、あなたの眼差しは退屈することはない。
春には花が咲き乱れ、秋には鮮やかな色で燃えさかる。
(アナスタシア4巻 P236より抜粋)
アナスタシアは、塀づくりのためにトラクターを使うことも推奨しています。
塀にするための小さな苗木や灌木の種だと育つまでに時間がかかるので、早く造りたい人はある程度成長した木を植えることも提案しています。
アナスタシアの提案した「生きた塀」、私も見てみたいです。
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