雑誌の編集の仕事は、とても性に合ってました。
ピクニックに行ったり、海水浴に行ったり、はとバスに乗ったり、エステにいったり(仕事だってばー)、たまには真面目な人に真面目な話を聞きにいったり。
いろんな会社にいって、同世代の人のいろんな人間模様を見聞きしました。

みんな、不満を抱えてるんですよね。
「なぜここにいるんだろう。こんな仕事をしているんだろう」
「こんなはずじゃない」
「自分には違う人生があるはず」

私はそういう悩みとは無縁でした。
悩みといえばダルイのだけ。その他のことは、全部、どうでもいい。
でもダルイのは悩んだからと言ってどうすることもできないから、悩むだけムダ。
結局私には、悩みがない? 何かヘンな気がするけど・・・。

その頃には体調に大きな波があるのに気が付いていました。
春と秋がダメ。特にいちばんしんどいのは11月。冬と夏はわりと普通に過ごせました。

こういう決まった周期があるというのは、楽でした。
ほんとに身動きができなくなっても、「あと半月の辛抱だ」と思えたし、その状況が予測できたのでその頃の仕事はかなり前倒ししてたし。


元気な時期には、人の3倍遊んでました。
スキューバダイビングを始めたのもこの頃。年に1回くらいは海外へも潜りにいってました。

週4日くらい飲みに行ってたし。お酒、強かったし。
というより飲むと血行がよくなるんでしょうか。元気になるのです。

私はつまり、宴会部長(笑)。

ありなんかなぁ。

編集本部の社員旅行でSM大会とか、社内スキャンダル広報掲示板作ったりとか、新宿のおとなのおもちゃ屋3ババ騒動とか、エイプリルフールで待ちぼうけ大作戦とか、いやあれは私は一口のっただけ・・・。
長くなるから省きますね。

「オマエはほんっとに仕事しないけど、おもしろいから許したるわ」
ありでいいらしい。

体調悪い時でも「いやまぁ今日も二日酔いで」って誤魔化してました。
それでみんな納得するし。

ただ普通の体調じゃぁないようだというのは、周囲の人もわかってくれているようでした。


そうそう、ずっと後で思い出したんですけど、初めて日本に慢性疲労症候群を紹介したニューズウィーク日本語版「疲労病」特集。この頃リアルタイムで見たんですよね。
でもあの記事と私の状態は、かなり違っていたし。
そのうち余裕があったら調べてみようと思ってて、そのまま忘れました。


夢や希望、やりたいことはありました。でもどれもが途中で諦めざるを得なくなる、という体験を繰り返すうちに、夢をみるのはやめました。
一生このままダルイ人なのかもしれないと思うようになっていたし。
ただ今日をなんとか、生きていくしか、ないでしょう。
できるだけ楽しく。