松本は最後の夏を前にチームメイトへこんなメッセージを残した。
「今までたくさん迷惑ばかりをかけてきたけど、この大会プレーで恩返しする。絶対勝とう!」
背番号1の西島が登板できない中、1回戦、2回戦と松本は言葉通り、それ以上の大きな活躍を見せチームの勝利に大きく貢献した。
まだまだ甘えん坊で、表情にも幼さが残る松本だが、この夏の日々(経験)が、松本をたくましく成長させてくれている。
松本には感謝のメッセージを伝えたい人がいる。それは両親だ。
「お母さんへ。毎回試合を見に来て応援してくれてありがとう。最後まで頑張っている姿を見せます。お父さんへ。小学校の頃からずっと付きっきりで野球を教えてくれてありがとう。なかなか結果を残せず、うまくいかない時など、反発したけどお父さんのおかげでここまで野球を続けられました。ありがとう。」
松本も、そして家族にとってもこれまで生活の中心は野球だった。1日でも長く野球を続けたい。それは、松本、そして家族の願いだ。
まだまだ夏は終わらせない。