僕はよく、他人の会話が耳に入ってしまう、というあまり趣味の良くない癖があるのですが、たまたま電車の中で聞こえてきた会話について。
それなりの年の男性が、女性に「お子さん、小1だったらだいぶ楽になってきたでしょ?」と問いかけてました。
それ、誤解です。
育児において、幼児には幼児の大変さ、小学生には小学生の大変さがあるだけで、どちらが楽でどちらが大変、なんてものは存在しません。
悩みのジャンルやタネは違うかもしれませんが、"大変さ"と表現するならば、どちらも変わりません。
育児に限らず、他の人の世話までする、というのは、相手が何歳であっても大変です。(相手が大人だって世話するのは大変です。特にスーツで都心にいる男性は、家で自分の服を洗ったりもしないでしょうから、その意味では"世話されている"訳で。こういうのが世のお母さん方の不満に繋がる訳で。)
保育園児は大変だけど、小学生なら子育ては楽、なんて考えているようでは、人間の心理を全く理解できていないですよね。
小学生になったらいきなり自分で自分のことをできるのではなく、徐々に成長していくものだと思います。
大人だって、課長になったら課長の仕事ができるというわけではなく、仕事をやりながら課長としての器を身につけていくものですよね?
決して僕がきちんとできている、とは思えませんが、それでも、こんな発言をする男性はそれまで育児をしていないことがバレバレなので、気をつけましょう、と思ったという話でした。