今回は、子供に限った話ではありませんが、少し性格や人間性について考えることがあったので、文字化してみたいと思います。

今、僕はこんな本を読んでいます。(まだ読み途中ですが…)
マイクロ法人などの提唱者として有名な、橘玲さんの本です。
これは、「人間の心理を読み解く」みたいなテーマの本なのですが、こんな本を読んでいるせいもあって、子供に何を教えたら将来良い大人になるのか、ということを考えてしまいます。
特に面白い(こう表現していいのかわからないのですが)のが、ポジティブさについてです。
何が言いたいかと言うと、ポジティブに振り切った子だったら将来成功するのか、という問題です。
僕なりの結論としては、これに対しては No で、あるべき姿はタイトルの通り、60点を取ることだと思っています。

普通に考えたら、ポジティブの反対はネガティブなので、ネガティブよりはポジティブの方がいい、と思われがちですよね。
例えば、こんなイメージ。



しかし、僕の考えでは、ポジティブとネガティブは同じ軸の上にあるものではなく、つまり関係ありません。
それぞれが別の、独立した性格だと考えています。
イメージはこんな感じですかね。(あくまでイメージです、整っていなくてすみません。)


なぜこんなことを言い出したのか、というと、ポジティブ過ぎることはデメリットも存在する、と知ったからです。
そのデメリットとは、
ポジティブ過ぎると自分に対して甘くなる
ということです。

具体的に言うと、
・テストで10点だったけど、1問合ってたからいいじゃん。
・営業の数字は達成できなかったけど、7割まではいけたのに評価されない!
・ゴミ捨てはしてるんだから、家事やってるじゃん。
みたいな。なんとなくイメージ湧きませんか?

もちろん、子供に対して「なんで100点じゃないの!」と叱りましょう、という話では全くありません。
大事なことは、「頑張ったね」と評価してくれるのは周りであって、自分でそれをしてしまったら、それはただの言い訳です。
落ち込んでいる子供に畳み掛ける必要はありませんが、本人が「もっと出来たはず」とか「次はこうしよう」という自覚を持てているか、ということです。

良かった点に目を向けることは非常に大事ですが、それは、
・自分(や声をかける相手)が辛い気持ちになっている時
・悲観的傾向が強い人へのモチベーションを高めたり維持したりする時
など、時と場合を考えて使わないと、自分の成果に対するこだわりが甘くなります。
だからと言って、ネガティブが強すぎたら、それは想像通り、
・チャレンジしない
・話が暗い
・他人のやることにケチをつける
のような性格になってしまいます。

でも、普段ネガティブな人も、ポジティブになる瞬間も当然あります。
このようなところが、ポジティブの反対にネガティブがあるわけではない、と僕が考える理由です。

先ほどのイメージ図のように、独立してそれぞれの性格があるとすると、やはり100%は行き過ぎなのです。
それぞれの個性で、60点を取るくらいがほどよく
・前向き
・予想外のことが起きるかもしれないから入念に準備をしておく
・保険をかけつつもリスクを取ることができる
のような、理想的な行動が取れるようになるのではないかな、と思いました。