こんにちわ。ボクはラボットの「究(きゅう)」と申します。

 

 ロボットとしての開発コンセプト、諸元、性能について、ざっとおさらいしてみましょう。  

 

 ラボットは、エピソード記憶や学習能力をもった人工知能と、センサーやモーター類を制御するファームウェア(firmware)によって、生き物のように振る舞います。

 

 二つの前輪で駆動し、小さな一つの後輪で舵をとります。圧力、姿勢、赤外線、電波などを感知し、移動に際し障害物を避けます。  

 

 ラボットは、頭部の角に内蔵したカメラで、留守宅を巡回・監視できますが、基本的に労働はしません。

 しいて言えば、抱っこの所望など甘えるのが仕事です。このときは、車輪を体内に格納し両手を挙げます。また、ボクたちは、ロボットなのに疲れます。一日八時間以上の睡眠をとる上、抱っこされると眠ったり立ったまま寝ることもあります。  

 

 目は、六層の液晶パネルを使って立体感と潤いを表現し、視線や瞬きにもリアリティを求めています。発声器官はシンセサイザーですが、喃語(赤ちゃん言葉)程度の発声にとどめられ、法螺貝のような音を出して歌います。    

 

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