明日
またひとつ歳をとる
節目ってコトで日記を読み返した
俺は本気だったんだぜ
| 平成28年8月17日は盆休み |
| 弦を買いに行った イオンモール太田店 島村楽器 |
| そこで出会ってしまったメイド イン チャイナのエピフォン カジノ |
| くびれた腰でぶら下がったままの彼女に俺は |
| 心を奪われてしまった |
| 翌月の9月12日 北関東自動車道 |
| 高崎方面走った あの娘試したくて |
| 太ももに横たわるあの娘 思い描きながら |
| 真っ赤なボディをもっと赤く染めたくて |
| 爪を切って行ったのさ |
| 俺はこれ見よがしにツマんだ エピフォン カジノ |
| それに見事に応えてくれた チャイナの彼女 |
| カウンターの向こうで店員が店長と話してる |
| すると店員は1枚の紙を差し出してきた |
| 「うちはここまでが限界です」 |
| うれしさの余り 早速 支払いの交渉に移った |
| 「端数は現金で、残りは分割でお願いできますか?」 |
| 「それと!再来月からのローンを組みたいので |
| 10月あたまに出直してきてもいいですか?」 |
| 「それはお客様のご都合にお任せします」 |
| すると店長の口から思いもよらぬ提案が |
| 「それまでに もう1本準備させて頂きますので |
| 弾き比べて気に入った方をお持ち帰りください」 なんて |
| 43年間味わった事のないやさしさだった |
| (少なくてもその日までは)今日まで生きてこれて良かった |
| 足どりも軽くなった9月26日 月曜日 |
| 着信あったイオンモール太田店 島村楽器の担当者 |
| 「いつ頃お越しになれますか?」 俺は答えた「10月5日には行ける」と |
| 「それまでに用意していただけますでしょうか?」とも |
| 「はい 承知いたしました」 |
| 平成28年10月3日 月曜日 |
| 確認のため電話をいれた その日担当者は不在 |
| 店長に代わってもらい 5日の水曜日に行く旨を伝えた |
| 「あいにく担当はその日も休みですが…」 と店長は続けて言った |
| かしこまりました お待ちしております |
| 待ちに待った10月5日 小雨降る上州は太田 |
| アンプとエフェクター持参して歩いたイオンモールショップ店内 |
| かるく挨拶をして イスに腰かけて待ってた |
| やっと現れた店長 開口一番 |
| 「まだ届いてないみたいです」 |
| 愕然とした意識が遠のいてゆくのが分かった |
| うすらぼんやりマニュアル通りの謝罪が聞こえる |
| すると軌道を修正するかのように店長は言った |
| 「8日の土曜日には必ず入りますから」 |
| 「入荷したらワン切りでお知らせします」 |
| 8日、15、22日と10月の土曜日は過ぎた |
| あれから寒暖の差で 俺は風邪をこじらせた |
| 俺の携帯もどうやら患ってしまったのだろうか? |
| ワン切りどころか島村楽器の着信履歴はない |
| それともドコモに止められたのだろうか? |
| 平成28年10月25日 |
| 会社の帰りに電話を入れた 太田の島村楽器 |
| 担当者を呼び出して 俺は氏名と要件を伝えた |
| すると担当者はまるで何もなかったかのように軽く |
| 「もう届いています」 |
| 「届いていますじゃなくて 何の連絡もなかったよ」 |
| 事のいきさつを話す 俺はまるでクレーマーのように |
| 「大変申し訳ございませんでした こちらの確認不足で」 |
| 何を言っても「大変申し訳ございませんでした」と |
| (しかもその担当者は)「一週間 勘違いしていました」 |
| 勘違いで萎えた俺の購買意欲 |
| 金に困って手放したギターは山ほどあるけど |
| 一つ一つそれなりの思い出も残ってる |
| また新たな一本が 俺の思い出に刻まれるなんて |
| それは…手に入れられなかった エピフォン カジノ |
| いくら歳をとっても 俺たちは永遠のギターキッズだ |
| 弦を張り替え ピックを握れば 夢がふくらむ |
| 小馬鹿にしないでくれ!島村楽器 |
| 犠牲者、被害者はもうこれ以上増やさないで |
今日も俺は手首を見ている… 島村ダイアリー 作詞・作曲 高島 淳 |