なんちゃって登山ではあるが、他人様に迷惑はかけぬ程度の準備は怠らぬようにしている

飲食、装備、保険、届け出、アプリ、地図、駐車場


そんなワタシに


『だいたいさー、10キロこえると靴が脱ぎたいだの風呂に入りたいだの言い出すんだよねぇ。10キロ、6時間くらいが文句言い出す目安だよねぇ』


エラそうなこと言っても
同行のR氏にはすべてお見通し

普段は長い髪をくるくるしてトイプーなんか抱いてウフフとか言ってるR氏だが
実は大酒飲みで鬼をも泣かすモーレツサラリーマンである
そして底知れぬ体力を持っている


ワタシより7つ年下だが
ワタシの7年前は…

登ってもいないや

それどころか
『苦しんで登って降りて、アタマおかしいんじゃないか?』と言って憚らないヒトであった

そしてその2年後、隊長にそそのかされて涙と鼻水に溺れながら登山の沼にはまっていく



そんなR氏が、高尾山の帰りに寄ったPAで
『はぅっ!』と息をのんだかとおもったら小走りで箱をつかみ、レジへとむかった

買ったのはコレ




『これは買わねば。これはワタシの心臓一撃であった。これからはこれを持って出社する。そしてトラブルの際にはこれをひとつ握らせる』


我が道を行く





《山頂で昼寝から目覚めるR氏》