若い頃

ほんのちょびっとだけ写真に携わる仕事をしていて

マグナムの写真展なんかあるとよく東京に行ってました


東京都写真美術館とかニッコールサロンとか




自分でもたくさん写真を撮って




でも



子供を産んでから



だんだん撮らなくなって




もっぱら眺めておりました

入学式も運動会も

周りの空気や匂いや笑い声も含め

眺めることがシアワセだと思って

ファインダー越しじゃもったいない気がして

まあ記憶は薄れるんだけど






久しぶりにマグナムの代表的な写真をあれこれ見ていたら





なんだか哀しくなりました





マーガレット・バーク・ホワイトをかっこいいと思ったのは若さと勢い




真実と言われたものは時代に合わせて演出されてたりする

真実はわからない

暗室作業は感情操作

芸術的ではあるけども




木村伊兵衛や土門拳はどう見たらいいのかしら


土門拳はポートレイトを撮ると言って無言で政治家にカメラを向け続け

いい加減にしろと怒り出した瞬間を撮ったって


やなじじい


でも山形の土門拳記念館で、ワタシは怖くて逃げたくなった



照明を使わず、僅かな自然光で長時間露出で撮るもんだから

「走る仏像」とか言ってたんだっけ

表情がとどまらないから

そんなんが怖かった

土門拳は、怖かった





かたやマグナム集団の写真に演出を感じるのだとしたら

今のデジタルのそれは



もう写真て言わないんじゃないか




三木淳が「写真は哲学である」って言って「いや、商業だろ」って思った


LIFE は商業誌だろ?



三木淳の葬儀で「ミキサーン」と呼びかけたD.D.ダンカンが、今年の6月に亡くなったって、はじめて知った

ピカソの写真をたくさん撮ったひと

デッカいひと





つまらん事をツラツラと思い出す秋の宵





みなさんのブログの猫の写真が一番好きですってケツロン