午前2時


メタファー、ってなんだろね


と呟く






今日は田舎の中学校の30人に満たない吹奏楽部と、その中学を卒業して活躍しているジャズマンのセッションを聴きに行った




中学生たちは呆れるほど純粋に楽しそうに一生懸命で

全く知らない子たちなのに涙が溢れてたまらなかった

部室に貼ってある模造紙に

「純粋+謙虚=おいしい音楽」って貼ってあると校長先生が話してた

純粋にたのしんで、謙虚に吸収して、満足が生まれるってことなんだろうか

県のコンクールで金賞を取ったと言ってた

仕事関係の方が所属する団体の主催で、お付き合いで時間を割いたのだけれど

よかった

よかったです

うがったものの見方ばかり繰り返して大人になると

こういう純粋さの不意打ちをくらいknockoutされます

また、こういう純粋さに気付ける歳の取り方ができたことに感謝します




終わってからとてもお腹が空いたので

帰り道で吉牛により

ツユダクひとつお持ち帰りをし

食べ過ぎてフラフラし

ウトウトし

シャワーを浴びてベッドで本を一冊読んで

面白かったけど根底に流れ続けるメタファーとしての深紅の花にちょっと頭痛を起こして

読み終わったあとに

「メタファーって…」と独りごちて

直球勝負だな、やっぱり、と

今日の中学生たちに感謝したのでした




情熱的なまだ年若いジャズマンに花束を渡しながら

たった1人の男子である副部長くんが

「初めてジャズを知って、少し、いやけっこう大好きになりました」

後から思えば少しなんかけっこうなんかとってもなんかちっともわからん挨拶だったけど

鳥肌たったんでした

真剣にチューバをミュートさせる彼を見た後だったので

これからの彼の人生に一色加わった時間を共有させていただいた気がして

鳥肌たったんでした



大袈裟かもしれんが

感動して泣けるという気持ちのいい日を過ごせて

たいへんよい1日でした




遠回りがカッコいい、て歳を通り越しましたんですかねー