こんにちは。
本日は、今年の1月から治療に通われていた患者様のお話です。
この患者様は、85歳の方でした。
12月に雪道で転んでから右肩が痛くなり、その後症状がどんどん悪化して、徐々に握力がなくなり、最終的には右手に力が入らなくなってしまいました。
もちろん箸も持てなくなり、お料理をすることも、お財布を空けることも出来なくなってしまいました。
当院にいらっしゃったのは、転んでから約一週間後のことでした。
その患者様は、どうしても右手が動かせるようになりたい!という強い気持ちがありました。
その理由は、3月から東京にいる娘さんのところに遊びにいくためでした。
その目標があったことで、本当に自宅でのお灸も頑張ってくださり、週一回の治療をするごとに、みるみる右手が回復していきました。
約10回の治療で、右手の握力は左手とほぼ変わらなくなり、箸も持てるし、字も書けるようになった!ということで、とても喜ばれていらっしゃいました。
ここまで回復することが出来たのは、『東京に行く!』という目標があったことが大きかったと思います。
私達も、『お身体は何歳になっても変わることが出来る』ということを患者様から学ばせていただきました。
この患者様の場合、もし治療をしていなかったり、途中で治療をやめてしまっていたら、正中神経麻痺といって、右手が固まったまま動かない状態になっていたかもしれません。
また、症状が出てから早めにケアが出来たことが、回復を早めました。
『肩がおかしいな?』『最近調子が悪いな?』『耳鳴りがする』と思ったときは、早めのケアが大切です。
そのまま我慢して過ごしてしまうと、回復に時間がかかってしまいます。
ぜひ、症状が出たらすぐに治療にいらっしゃっることをおすすめ致します。