(今日は金融商品について、思ったことをつらつら書いてます!決して金融商品を勧めたりするものでは無いですし、私の独り言です!)
クレディ・スイスのAT1債が無価値化したというニュースは以前にも記事にしました。
それで今日、原監督のニュースが目に止まったのですが



原監督いわく、ローリスク・ローリターンでと営業担当者に話して勧められた商品だったのだとか。
証券会社の営業マンに勧められるがまま、ローリスク商品だと思い購入したが、その際、リスクに関する説明はなかったという。
まぁ結局は買った本人の責任ですけどね。
(これはもちろん。そうなのですが)
でもね、本当にローリスク・ローリターンの商品として勧めていたとしたら、ちょっと担当者大丈夫なの!?って思っちゃいます
そもそもAT1債自体が普通の債券とは異なるようです。
債券と株式の中間的な特性を持つ証券のひとつで、原則、償還期限のない永久債として発行される。銀行の中核的自己資本であるTier1の一部として組み入れられる証券であることから、正式名称を「Additional Tier1」という。発行体である銀行が破綻した場合には、元利金の弁済順位が普通債などより低く、投資家の抱えるリスクが大きいため、高い利回りが設定される。
(要するに数年でお金返す可能性がめっちゃ高いけど、ずっと返さない可能性もあるからヨロシク!という債券なんです)
このような商品を投資慣れしていない顧客に売るって、どうなの!?と思ってしまいます

(買った本人が最終の責任者ではありますよ、もちろん!)
このクレディ・スイスのAT1債、原監督が購入されたときにどの程度の利回りがついていたのかは分かりませんが、基本的にローリスクで利回りが良いと感じる商品が個人に回ってくることは無い!と思っていたほうがいいと思います。
ローリスクだと基本的に利回りは低いです!
(ローリスクなんだから当たり前)
ローリスクで利回り条件もよければまずは個人ではなくもっとお金のある法人が買います!
(一気に沢山買ってくれる法人のほうが発行コストも安くなる)
それでも債券が欲しい!と考える方!
まずは下記のことには注意しましょう!
○債券の格付けは何ですか?
まず格付け(S&P、ムーディーズなど)の無い債券は論外です。
ではどのくらいの格付けが妥当なのか?というのは人によって考え方はちがうと思いますが、一つの目安として国債の格付け一覧などを見てみるとイメージがつきやすいかと思います。ぱっと検索した感じだと、⬇のサイトのソブリン格付けの国際比較の図表が分かりやすかったです!(日本は辛うじてA格)
リスクをなるべく取りたくない人は最低でも、A格以上とすべきかと思います。
○金利水準の妥当性
国債と比較してどれくらい高いのか確認しましょう。国債よりすごく高い場合はそれだけ何かのリスクがあるということです。
債券の金利がどんなものか、というのは⬇のようなサイトを見てみてもいいですし各会社のHPで今までの社債の状況を確認してもいいかと思います。
ぱっと見、国内発行だと1%超えるものはなさそうです。
○オプションなどの金融派生商品が内包していませんか?
もし債券の格付が良いのにすごく金利条件が良い商品があるとしましょう、そういった商品にはオプションなどの金融派生商品が内包している可能性があります。通常は販売する人がしっかり説明すると思いますが、そういったものが内包されていないかも確認しましょう。
以上!夜中の独り言でした〜。