2:スケープゴート(問題児)
書き出してみて、改めて蘇ったスケープゴートとしての記憶。
ワタシは小学校低学年の頃、何度か万引きをした‥‥
小さいコミュニティー、小さいお店。
すぐに大人にバレた。
即自宅に連絡され‥‥
母が迎えに来た。
詳しいやり取りは覚えていないけど、少なくとも叱られた記憶はない。
謝らされた記憶もない。
母は店側には平謝りだったけど、それは母本人の体裁を守る為だったのかもしれない。
その帰り道。
「お父さんに言ったら、また怒鳴られるから黙っておく」って言われた。
バカらしくなった。
だから、万引きもしなくなった。
高校生の頃、無理して入った進学校の勉強についていけず、完全に落ちこぼれた。
それまで通っていた進学塾は、最低でも東京六大学、もしくは医学部・法学部、国立大を目指す生徒ばかり。
で。
親(母)に内緒で、勝手に塾を辞めた。
父は相変わらず無関心。
全く口出ししようとしない。
そして、酒とタバコを覚えた。
ニオイやゴミで気付いているはずの母、そして家族の誰もが、ワタシをとがめる事をしなかった。
またバカらしくなった。
タバコはやめられなかったけど、日常の飲酒は封印した。
仕事をはじめて数年経った頃、諸事情で実家に戻って、実家の近くで働く事になった。
そこで、立ち直れないくらい落ち込んで、仕事を辞めたくなった。
ちょうどその頃、運良く舞い込んだ結婚話に、ワタシは思い切り乗っかった。
実家では、生まれてはじめて家族4人で早朝に会議をするくらいの大事件。
それでも大反対を押し切って、逃げるように地元を離れた。
ワタシが家族に対して行った反抗、そして問題行動。
スケープゴート‥‥
結局誰の目にも止めてもらえず、自己解決してたんだ。
きこきこ