そんなに力を入れる必要ないんだろうけど・・・
意を決して実家の電話番号を押す。
もちろん自分は話すつもりはない。
呼び出し音を確認したら、受話器をすぐに娘に渡した。
・・・娘との会話の調子から、どうやら実父が出たらしい。
ってことは、実母は不在なんだな。
実母がいるときは、たとえ風呂に入っていようが父自身が出ることはあり得ないから。
ひとしきり実父と子どもたちの会話が済んだら、
「じゃ、お母さんにかわるね
」
一瞬息を呑みこんだ。
私は出たくない。
喋りたくない。
でも受話器を渡されてしまったから仕方がない。
「もしもし?」
って出てみたら、
「きこきこか。次は盆過ぎですか?」
また小気味悪い敬語が始まった。
やはり実家の両親に、夫婦の会話はないらしい。
昨日の電話で、私は母に「暫く帰らない」って伝えたばかりだ。
私:「え?お母さんに言ったけど、何も聞いてないの?」
実父:「知らん」
私:「暫く帰らないって言ったはずだけど。」
実に不機嫌だ。
電話だけれど、その不機嫌さはもの凄く伝わってくる。
そんなの知らんわ。
私のせいちゃうわ。
夫婦でもっとコミュニケーションとれば済むだけの話じゃん。
それに、私が帰省したくない一番の理由はアナタ=実父に会いたくないからじゃない。
それくらい察してくれ。
気分はLOWだ。。。
やっぱり実家はイヤだ。
いや、違うな。
実家もイヤだ![]()
きこきこ