の時間。子どものひとりは余程お腹が空いていたらしい。
短時間でペロリと平らげて「ごちそうさま」
もう一方、最近グズグズ言ってばかりで私たちを困らせている子。
「ほうれん草は要らない」
「ご飯はおにぎり
にして」「焼き海苔がないと食べれない」
あーだこーだ理由をつけて、なかなか食べようとしない。
ほうれん草が好物でないことくらいは知っている。
しかし、メニューは子どもの好きなグラタン。
なかなか食べようとしない子どもに、夫が声を荒げた。
「世の中には食べたくても食べられなくて亡くなっていく命がたくさんある」
「命を頂いていることに感謝して、好き嫌い言わずにしっかり食べなさい」
言っていることは、間違っていない。
でもその大きな声で、またまた起こったフラッシュバック。
幼い頃に毎日聞いていた実父、そして実兄の怒鳴り声を思い出した。
そして、叱られながらも
「はい」
「はい」
と返事をし、涙を流しながら食事をする子ども。
耐えきれず、私まで泣いてしまった。
もう一人の子どもが、私の元へやって来て、お気に入りのティッシュを一枚差し出した。
「お母さん、もう泣いちゃダメだよ」
「また涙が出たら、コレで拭いて」
って。
こういう子どもの体験、トラウマになったりしないかな?
きっと私が感情的に「怒って」いるとき、子どもたちは怖い思いをしているんだろうな。
ごめんねの思いをたくさん込めて、2人を抱きしめた。
どうか、どうか、子どもたちが私のように苦しい思いをしませんように……
親である夫や私の事、キライになったりしませんように……って、ただの私の保身だろうか?
きこきこ