先日、いわゆる「ママ友」を介して知り合った方に、久しぶりに再会した。
その方は、第一印象から何だか私と価値観が合いそうでトモダチになりたかったけれど、「ママ友のママ友」という関係だった事で、一線をおいていた。
お互いに顔を合わせたら、社交辞令的なご挨拶をするだけで、それ以上踏み込むのを躊躇していた。
今年に入ってから、私の鬱が原因で、その「ママ友」と私との関係が少しずつギクシャクし始めた。
元々「私のトモダチ」じゃない、子どもを介さないと成立しない危うい関係だった。
うつ病と診断されてから、彼女のペースに合わせる事がとにかくしんどかった。
彼女のスタイルは、自分の予定の空いてる日をチェックしては、みんなを遊びに誘う。
とにかく顔が広く、予定のない日を作る事がイヤだったらしい。
ダブルブッキングも結構平気なタイプで、ブッキングしたときでさえ、「みんなで一緒に遊べばいい」と言えちゃう人だった。
私は鬱になる前から、ひとりで居るのがあまり苦にならないタイプ。
そして極度の人見知り。
少なくとも知らない人とすぐに打ち解けられるタイプではない。
何かしら理由をつけては、遊びの誘いを3回に1回は断った。
その後次第に断るペースも増え、殆ど会わなくなった。
それでも彼女は、私のキモチと態度の変化には全く気付かなかった…らしい。
ある日、無理な誘いを断りたくて勇気を振り絞って彼女にメールを送った。
何度も何度も書き直し、一所懸命気を遣った(つもりの)文書で、
自分がうつ病であること
今までみたいなペースで遊べないこと
そして、遊びの約束を度々ドタキャンした過去
など、平謝りした。
彼女も一応理解してくれて無理な誘いはなくなり、それから暫く顔を合わせることはなかった。
数ヶ月前、そのママ友が、ご主人の都合で県外へ転居した。
そんな中での「カノジョ」との再会だった。
ママ友を介すことなく、2人で初めてゆっくり話した「カノジョ」は、思っていた通りの人だった。
話した時間は30分程だったけれど、ヘンな緊張感や不安もなく、リラックスして話ができた。
不眠だったはずの私が、帰宅後家族がビックリするほど爆睡した。
いい距離感を保った状態で、依存することなく友人関係が築けたらいいと思う。
今の土地で、今まで「私の友達」はいなかったから、カノジョがその一人になってくれたらいいと思う。
既に依存のハジマリかしら?
自分に失望しないためにも、相手の心に土足で踏み込まないためにも、距離の取り方が難しい。
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