6/25にドイツの太陽光発電が2200万kWを記録したそうです.。
これをもって日本も太陽光発電をもっと増やすべきとの論調があるようですが、かなり無理がある論だと思います。
2200万kwは最大瞬間風速のようなもので、ピーク時の発電量です。
去年の独の発電量のうち、太陽光発電が占める割合はわずか3%です。
それも、過去約10年間で1000億ユーロ(100兆円)を使った結果との事。
ひどい投資効率ですね。
しかも、太陽光発電は安定して発電できないし、夜間は当然不可能です。
そのため、太陽光発電(や風力発電)の総発電量と同じくらいのガス火力発電所(負荷追従性が良好)
が必要となります。その分は投資額に含まれていないようです。
また、ガス発電も最大出力で運転することができない(負荷追従の為)為、効率は悪いはずです。
下記の記事では、風力で太陽光の不安定さを補っているとしていますが、それはおかしいでしょう。
風力自体がまさに風任せの発電ですので、太陽光の不安定さをカバーできるわけがありません。
http://eetimes.jp/ee/articles/1206/04/news092.html
供給変動を補っているのはその他に含まれるガス発電と揚水発電でしょう。
原子力発電を否定したいが為に、やたらと自然エネルギー発電を強調する人は多いですが、そもそも使い物になるような物でしたら、電力会社が喜んで整備するでしょう。
使い物にならないから、今の現状があるわけで。
高額の補助金が必要な時点で、無理があることがわかるでしょう。
もちろん、各個人が屋根に太陽電池を乗せて、ピークカットに貢献することは否定はしませんが、全体としては大してプラスにはなっていない(予備電源が必要な時点で)と思います。
イデオロギーや宗教で物理法則を曲げることは不可能です。