三橋さんのコメントに書いたが、せっかくなので保存しておこうと。

後で見返してみよう。


というわけで、自民党の直近の戦略について考えてみた結果がコレ。



現状(2012/06/24)

衆議院は与党民主党が過半数を占める。
(小沢氏が54名以上引き連れて離党すれば、過半数を失う)
参議院は与党民主党が第一党だが、過半数を切っている。
対する自民・公明も過半数に至らず。



衆議院選挙で今政権を取り返しても、参議院では自民・公明だけでは過半数に足りない。従って、今政権を取り返した場合、下記の何れかの方法をとる必要がある。


1.野党民主党と政策協議
2.他の野党(みんな・立ち上がれ等)と手を握る


1.は今と立場が逆なだけで、それほど変わらない。
与党なだけ、批判の矢面に立つことになるだろう。
その際のマスコミの苛烈さは麻生政権末期を思い出せば想像が付く。
この場合は、来年の参議院選挙で敗北する可能性が高い。


2.はある程度野党側に妥協すれば可能性はある。
しかし、次の選挙が近づくにつれ、不安定になっていくと思われる。
少数政党は基本的にニッチな需要を満たすことで存在できる為、独自色を出す必要がある。(でないと、有権者側に少数政党に投票する意義が無くなる)
よって選挙が近づくほど、妥協するハードルが高くなっていくと思われる。
また、この場合もマスコミの批判は強いと思われる為、参議院選挙は厳しいものになるだろう。


上記理由により、今年中に衆議院選挙に追い込むメリットは薄い。
来年に同日選挙に持ち込めるなら、現在の与党の低支持率を維持して選挙戦に望める可能性が高い。

従って、自民党の最適戦略としては、野田政権を実質延命させながら、政策協議でこちらの政策を飲ませつつ民主のマニフェストは一切実現させない事と考えられる。


小沢新党については衆議院選挙後は大半が討ち死すると思われる事、及び支持者以外の印象が最悪で組むと負の影響が大きい事の理由から、共闘するのは避けた方が良いと思われる。



今ひとつ、自民党の執行部の考えがわからないのだが、やはり解散を狙っているようにみせているのだろうか。それともマジで野田首相の首を取りにいっているのだろうか。


後者だと、来年の参議院選挙で勝てなくなりそうだが。