去年のことを思い出しました。。
同じ癌の病気と闘っていた患者様。
痛みが増してきた頃、先生と本人様・家族様のお話の場で同席させていただきました。。
自分のことより家族さんのことを気にして、本音を言ってくれなかった。それがすごく切なかったのを覚えてます。
その方には娘様が2人いたのですが、2人を気遣っていたのだと思います。
でも、、
何か我慢しているような…
何かやりたそうな……
そん感じでした。。
私は患者様に、「本音言っていいんですよ、思ってること言ってください。〇〇さんがしたいことをサポートしますので。」と言い、同時に自然と涙が出てきました。。その後、患者様が「ありがとう」と言ってくれました。最後に「娘が1人増えましたね」と、なぜかその言葉が出てきたのです。患者様と娘様2人はすごく優しい笑顔で応えてくれました。。それまでは一線おいて関わっていたのですが(感情移入しすぎるので)、それを機に線を越えました。。
看護師としてはあるまじき行動だったのかもしれません。。看護師になりたての頃はよく泣いてました。しかし、年数を重ねるごとに、悲しいのは私じゃなく患者様や家族さん。悲しむのは1人の時だけにしようと決めていました。
しかし、その時は新人の頃に戻った感じでした。
その後、痛みと不安でナースコールが多く、看護師もどうしていいかわからない状態に。私が部屋に行く頻度が高くなりました(受け持つ機会が増えたので)。私はなるべく長く部屋にいるようにして、話を聞きました。痛み止めを希望された時は、絶対に待たせることがないようにすぐ持って行きました。。痛みを我慢して、我慢して、、我慢できなくなった時に呼ばれるので、絶対待たせちゃいけないのです。
(痛み止めに頼らず温罨法、マッサージなどもありますが…。。)
でも、時には痛みを我慢することも大切だけど、こんな時は我慢せずに痛み止め希望してもいいんですよ!!痛いと思ったら呼んでいいんですよ。だれも弱いなんて思いません。痛みはわかってあげられないけど、頑張ってるのは知ってます。みんな知ってます。だから、我慢しないで。。
それを伝えてから痛いと思ったら呼んでくれるようになりました。
痛み止めが効いてた頃、患者様のやりたいことが実現しました。
''家に帰る”
私も是非やってほしかったこと。
疲れたそうですが行ってよかったと言ってました。
内服できなくなり、注射からの鎮痛剤使用。。意識が朦朧とします。
そんな中、「〇〇さん」と呼んでくれました。しんどいのに、名前呼んでくれました。。泣きました。。あの時以来です。
その後、痛みは緩和され、痛み止めは切れ、娘さん2人と退院していきました。
退院の日には会えなかったけど、またその辺で会えると思います!!!
みんな、元気かな??
